理由をつけて母が貯めていたお金に手をつけた過去。
1番話したくない私の過去。
そして、決して許されない事をした…
私は彼に渡すお金がなくなっていた。
貯金、クレジットカード。借金、消費者金融。
全てのお金を使った。渡した。
そして母に何度もお金をお願いした。
全ては語らないけど、
私は最低の人間だと今も思う。
そのお金は母が何年もかけて少しずつ貯めていたお金。
一生償うことをできないかもしれない。
でも…これが私の人生の過去の真実。
許されなくていい。許してほしくない。
ずっと背負って生きて、ずっと後悔して生きていきたい。
母は怒らなかった…
必要なお金だったんでしょ…
全てを失って気付いた頃は私もそうだけど、
母も深く傷ついていた。
私に見せない姿。母は隠れて泣いていた。
母は私が結婚した時のように貯めていてくれていたお金。
私の家は小さい頃に父と離婚して母が一人で育ててくれた。
昔からそうやって少しずつ貯めていたお金。
自分でも吐き気がする…
生まれてこなきゃよかった。
母に迷惑をかけるために生きてきたわけじゃないのに…
私も自分を責めて泣いた。
けど母は私には大丈夫って笑っていた。
本当は知ってる…
夜になってひとり静かに泣いていたことを。
どんな気持ちで泣いていたのか私にはわかるはずもない。
ごめん。ごめんなさい…